風邪は徐々に去ってゆく感があり、金曜日の忘年会までには完全復活するでしょう。
さて、もうすぐクリスマスです。サラリーマンにとっては楽しいボーナスの季節でもあります。私のサンタさんはアマゾンからお急ぎ便で今日やってきました。
もう3ヶ月くらいでしょうか。Canon PowerShot S90、G11、Panasonic GF1などあれこれと熟考の末に選んだカメラはRICOH GR DIGITAL IIIです。
このカメラを選んだ理由は主に3つです。
(1)コンパクトでありながら、きめの細かいセッティングがデジタル一眼と同じようにできる。
私の場合はRAW+JPEG撮りなので、PCに取り込んでからRAWファイルをいじって設定を決めることもできますが、
全ての写真でそこまでやっている時間がないのである程度はカメラ本体で完結させたいのと、
私の常用カメラがNikon D3/D2Xと重量級のカメラなので、これらのカメラを持ち歩けない状況で使えるカメラは
これしかないだろうと(マイクロフォーサーズは今の私にはちょっと大きい)。
(2)メーカーのカメラへのこだわりと儲け主義に走らない姿勢。
歴代機種がそうであったようにファームウェアアップによって、リニューアルは2年と長いです(コンパクト機のライフサイクルは通常1年)。
短期視点で売り上げを伸ばしたければ、新製品をどんどん出して買い替えを喚起させた方がメーカーは儲かります。
(3)この機種を推奨しているプロカメラマンが多い。
これはもう権威主義的な考え方ですが、majorityの意見に従っておけば大きな間違いはないだろうと。笑
選ぶ過程で、ここはちょっと劣ると思った点は高感度撮影でのノイズ。ノイズについては、同時比較したサンプル画像や定量データは見つかりませんでしたが、 いろいろと見比べてG11/S90のISO1600の画像の方が暗部のノイズは少なくきれいに感じました。 また、ズーム全盛の時代に単焦点というのも撮影対象の範囲がより狭いとも言えますが、 そんな狭い範囲の中にも面白いものはたくさんあり、私はもともと28mm/35mm単焦点レンズで長いこと写真を撮っていたので、 このカメラを使う時には近距離視点の撮影に集中すれば良いのだろうと。
いずれの欠点もNikon D3を使えば解決するので、私には大きな問題ではなく、カメラを気にせずに身軽に動き回りたい時にメリットを発揮するでしょう。
たかがコンパクトカメラ、されどコンパクトカメラ。
Nikon D3などのフラッグシップからするとGR DIGITAL IIIのようなコンパクト機はそれこそ10台も買えてしまうくらい安いカメラです。普及型の一眼レフ用レンズと比べても同じくらいの価格です。
それでもかなり時間をかけて機種を選定したのは、この先このカメラを使って撮影する時間が貴重だからです。時間はお金では買えません。過去に戻ることもできません。
だから、その時間を記録するカメラの選定は私にはとても大切なことなのです。