鎌倉で有名な紫陽花寺としては、明月院、成就院が知られていますが、東慶寺もたくさんの紫陽花が咲くお寺の一つにあげられます。
東慶寺はJR北鎌倉駅から鎌倉街道側(円覚寺の反対側)に降りて、鎌倉方面に向かって100mほどのところにあるお寺です。
階段を登ると小さな参道があり、参道の奥には、北条時宗夫人で当寺の開山でもある覚山尼(かくざんに)や歴代住職のお墓があります。また西田幾太郎、高見順ら文人たちの墓もあります。
東慶寺は江戸時代になると、女性からの離縁をかなえるための当時唯一の救済センターの役割も果たしていた重要なお寺でした。松岡宝蔵でその歴史を垣間見ることができます。
また、紫陽花の季節には、境内奥の岩肌一面を覆う岩煙草(いわたばこ)が紫色の可憐な花を咲かせます。